家の中で一番頑張っている家電といえば??
私が思い浮かべるのは何と言っても洗濯機です。家族が多いからでしょうね。
我が家の洗濯機は1日に何度も大量の洗濯物を投入され、ぐるぐる回され…「もういやだ!!」とたまに悲鳴をあげています(笑)。でもそんな家庭、どうやらうちだけではないようで、使用頻度の高い洗濯機はトラブルが発生しやすい家電の上位。(カデンのエトウ調べ)
カデンのエトウの家電レスキューにも毎日たくさんのお電話がかかってきますが、お電話してくる方は、ものすごく切羽詰まっています。そりゃそうですよね。
洗濯物は毎日出るのに洗えない。修理に出したとしてもその間はどうすればいいの?手洗いは大変だし、コインランドリーもお金がかかるし・・・。電話口の向こうから不安がビシビシ伝わってきます。
洗濯機は毎日の生活に必要不可欠なもの。だからこそトラブルが起こってから慌てるのではなく、そうならないように日々の使い方を考える必要があるのです。
そこで知っておかなければならないのが今回ご紹介する「洗濯機の正しい使い方」。
今回ご紹介する内容をしっかり実践すれば、トラブルとは無縁の快適お洗濯ライフが送れるはずです。もちろん、洗濯機そのものの寿命もぐ〜んと伸びるはずです!
「洗濯機の正しい使い方」。ポイントは洗濯用洗剤の量と乾燥にあります。
洗濯用洗剤の入れすぎが洗濯機の故障と洗濯物の嫌な臭いの原因
洗濯機をむしばみ、故障や悪臭を生み出す大きな原因の一つが「蓄積した汚れ」。そして、その汚れの大半を占めるのが【洗剤の溶け残り】です。
ちょっと家の洗濯機にある洗剤の投入口を見てみてください。汚れていたり、こぼれた洗剤が溜まっていたりしませんか?それは洗剤を目分量で適当に入れているとよく起こる症状です。
・洗剤を目分量で適当に投入する
↓
・洗剤を入れすぎる
↓
・洗剤が溶け残る
これ最悪の方程式の完成です。
レスキューに伺ったお宅でその症状を見ると、あ〜これは汚れが原因だな、とピンときます。
溶け残り、蓄積した洗剤は雑菌やカビの温床。放っておくと黒カビがはびこり、ヘドロ化した洗剤があちこちにつまる、なんて恐ろしい事態を招きます。もちろん衛生的にも最悪です。
洗ったばかりなのに洗濯物が臭い、なんてことがあれば危険信号。ひどくなるとかゆみなどのアレルギー反応を引き起こす場合もあるので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭は特に気をつけてあげてくださいね。
つまり、このような最悪の事態を引き起こさないために【洗剤の溶け残り】を極力減らす必要があるのです。
ではそのことを踏まえた上で正しい洗い方の手順を見ていきましょう。
洗濯機の正しい使用方法。洗濯物の洗い方。
1. 洗濯物を入れたら、洗剤を入れる前に重さを計る
最近の洗濯機って、洗濯物の重さを測ってくれるってことは知っていますよね?この機能しっかりと活用されていますか?
洗濯機に洗濯物を入れたら、洗剤を入れる前に必ずスタートボタンを押してください。
そうすると何度か洗濯槽が回るはずです。実はそれ、【センシング】という洗濯物の重さを計る行為です。
洗濯槽の回転が止まると、ディスプレイには洗濯物の重さが表示されます。
2. 取扱説明書で、洗剤の量をチェック
洗濯物の重さがわかったら、それに合わせた洗剤の量をチェックしましょう。
取扱説明書には、洗濯物◯gの場合アタック〇〇ml、アリエール〇〇ml…とメーカーごとの洗剤の量がしっかり記載されています。
ただし!説明書通りにそのままの量を入れるわけではありませんよ。(ここポイントです)
3. 洗剤は取扱説明書にある量の6〜8割で十分
えっ!?洗剤を減らすと汚れが落ちないんじゃないの?と思った方。日本の洗剤の洗浄力をなめてはいけません。日本の洗濯洗剤は、昔に比べ、洗剤の濃縮技術は格段に進歩しているんです。つまり、ほんの少しの量でものすごいパワーを発揮してくれます。
昔の洗剤の箱を思い浮かべるとわかりやすいかなぁと思います。めちゃくちゃ大きくなかったですか?確か4kgとか5kgとかあったような…。
驚くことに今の小さい洗剤でも同じ回数洗えるんですよね。どれだけ濃縮してるのかって話しです(昔の洗剤の箱がわからない方、ごめんなさい。お母様とかに聞くと多分教えてくれます)。
そして考えてみてください、、。洋服、毎日そんなに汚れますか?
私は普通に暮らしていて1日で目に見えて汚くなる人ってお会いしたことありません(お仕事の関係とか特殊な場合は別です)。
つまり「日常の汚れなら洗剤の量を減らしても全く問題がない」ということです。洗濯機の取扱説明書にある洗剤の量は結構頑固な汚れを想定してますから、よほど汚れない限り守る必要はないのです。
だから、カデンのエトウでは、洗剤は取扱説明書に書いてある量の6~8割り程度で十分ですよ。とお伝えしています。
量を減らせば、当たり前ですが洗剤の溶け残りも大幅に減らすことができますよね。溶け残りを減らすことができれば、それだけ洗濯機の衛生が保てるということです。
4. すすぎの回数を増やす
できればすすぎを2回ほど増やしてください。
すすぐ=洗濯機に残った洗剤の溶け残りを洗い流すということでもあります。
すすぎ回数が増えると水道代はほんの少しかさみますが、洗濯機を買い換えること、そしてカビや雑菌が体に及ぼす影響を考えれば安いもの。物事は長い目でみなければいけません。
※私個人的にはすすぎの回数を減らしたクイックコース等は絶対に使いません。
以上、簡単でしょう?
乾燥機を毎日使うことで、洗濯機を清潔に保ち、洗濯機の寿命を延ばします
次は乾燥について。
ドラム式であれば標準仕様の乾燥機。今は縦型タイプにもついているものが多いですよね。活用していますか?
「ついているんだから当たり前に使ってるよ!」というあなたは正解。そのまま使い続けてください。
問題は使っていないあなた。注意が必要です。
意外と多いんですよね、使っていない方。理由は電気代がちょっと、時間がかかる等々...。お気持ちはわかります。わかるんですが言わせてください。それ、ものすご〜くもったいないことしています。
なぜなら、乾燥機は洗濯物を乾かすと同時に、洗濯機そのものも乾かすという重要な役割を果たしてくれるからです。
洗濯機を乾かすということは、雑菌やカビの繁殖を大幅に抑えるということ。毎日使うものだから1年後、2年後…その差はすごいことになります。
乾燥機を使用すると
・洗濯物を干す手間が省ける
・部屋干しの洗濯物の悪臭を防げる
・洗濯機内部が清潔に保てる
まさに良いことづくし!
気になる電気代も実は微々たるもの
乾燥機には2種類あり、それにより電気代が結構変わります。複雑なのでここでは軽く説明しておきますね。(ご要望があれば、別の機会に詳しく説明します!)
・ヒーター乾燥
縦型タイプは全てこれ。ヒーターで温めた熱風(100℃ほど)で乾かします。
温度が高いので衣類が傷みやすく、電気代も少々お高め。
・ヒートポンプ乾燥
ドラム型の主流。ヒートポンプによる熱交換で生じる熱を利用した温風(60℃ほど)で乾かします。温度が低めなので衣類が傷みにくく、電気代が圧倒的に安いのが特徴。
乾燥機の電気代が安い順に並べると
1位 ヒートポンプ乾燥のドラム型
2位 ヒーター乾燥のドラム型
3位 ヒーター乾燥の縦型
(縦型は形状的に乾燥効率が悪いのです…)
1位のヒートポンプ乾燥のドラム型であれば電気代は1回15円ほど(6kgの洗濯物を乾かす場合)。
15円×30=1ヶ月450円。
雨の日が続くとみなさんコインランドリーで1回何百円も使っていますよね?そう考えると。ね、安いでしょ?
ヒーター乾燥はドラム式と縦型で違いますが、ヒートポンプ式の3〜4倍。
もちろん、お使いのメーカーによって多少異なるので料金はあくまで目安程度に見ておいてください。
ドラム式と縦型タイプ。故障しやすいのはどっち?
これはよく聞かれる質問であり、そしてものすごく答えにくい質問です。
要は今までにお伝えした正しい使い方をすればどちらも大差はないんですね。だから故障云々よりも、自分の家庭の状況にあった方を選んでください。
ドラム式洗濯機の特徴
回転するドラムの中で、洗濯物を上から下に落とし、いわゆるたたき洗いをします。少量の水しか使わないので、節水効果は抜群。
溶け残った洗剤を洗い流す、という意味では少し弱いですが「正しい使い方」をすれば気にする必要はありません。
縦型タイプ洗濯機の特徴
洗濯槽に張った水の中で遠心力を利用してこすり洗いをします。水はたっぷり使いますが、その分頑固な汚れもしっかり落ちます。
乾燥機が付いていないタイプであればたまに蓋を開けて空気を通してあげましょう。
まとめ
洗濯機は毎日使うものからこそトラブルが起こりやすい家電です。
実際、カデンのエトウの家電レスキューにも毎日たくさんのお電話が入ります。
洗濯機が使えなくなったら…想像するだけで恐ろしいですよね。でも正しい使い方をしていれば恐れる必要はありません。トラブルが発生する確率は激減します。
そのために私たちが今すぐできること、それが「洗剤の溶け残りを減らすこと」なのです。
洗剤の溶け残りを減らすために気をつけたい3つのこと
①洗剤は取扱説明書にある規定の量の6〜8割程度
②すすぎを2回ほど増やす
③乾燥機を必ず使う
この記事を読んで「もう何年も使っているし、最近変な臭いがする。黒カビがびっしり生えていたらどうしよう」と不安になった方もいるかもしれませんね。
たまに自分で分解してみた!なんてすごい方もいますが、自信がないのであればあまりお勧めはしません。後々大変なことになったケースを知っているので…。
心配でたまらないのであれば、とりあえずカデンのエトウへ気軽にお電話ください。もちろん、相談だけでも大歓迎。
結果何もなくても文句は言いません(笑)。無事であればそれに越したことはありませんからね。
何ごともなく帰る時が実は一番ほっとしていたりするのです。