掃除機

掃除機2018.8.30掃除機が故障する原因とその対処法

掃除機_故障①

 

掃除機は、故障したら地味〜にダメージが大きい家電の代表格。今さら家中ホウキではいて回るなんて想像しただけで恐ろしいですよね。私も絶対に嫌です (笑)

 

しかしながら、使用頻度の高い掃除機が故障する確率は数ある家電の中でもトップクラス。カデンのエトウの家電レスキューにも毎日たくさんのお電話がかかってきます。

 

  • 吸い込みが悪くなった
  • 異臭がする
  • 音がうるさい 等々

 

「うちの掃除機にも当てはまる!」と不安になった方、多いんじゃないでしょうか?

 

しかしこうした掃除機が故障する原因、実は単純で簡単に激減させることができるんです。

 

掃除機の種類と故障する原因は以下のような理由から

 

  • 紙パック式の掃除機が故障する原因→ほとんどが紙パック
  • サイクロン式掃除機が故障する原因→ほとんどが使用方法の誤認
    (もちろん、他の要因で故障する場合もあります)

 

今回は掃除機の故障原因、また掃除機を故障させないための対策についてご紹介していきたいと思います。

 

 

紙パック式の掃除機の故障原因は、ほぼ紙パックにあり!

 

掃除機_故障②

 

「紙パック式の掃除機」は文字どおり内部に紙パックを備えており、吸い取ったゴミはそこにためられます。このタイプの故障原因はほとんどが【紙パック】にあります。具体的に見ていきましょう。

 

紙パックが掃除機の故障を引き起こす理由と対処法

 

紙パックには大きく分けて2種類あります。

 

  1. 掃除機メーカーが出している、そのメーカーの掃除機にぴったり合う純正の紙パック
  2. どの掃除機にも合うオールマイティ型の紙パック

 

ホームセンターや家電量販店などで売られている紙パックのほとんどが、②の「どの掃除機にも合うオールマイティ型」。値段も手頃なので、多くの方がこちらを選びがちです。

 

しかし!!「どの掃除機にも合う」はイコール「どの掃除機にも“ぴったり”合わない」だと思ってください。

 

オールマイティ型の紙パックはどの掃除機にも合うように、取り付け口が大き目につくられています。つまりほとんどの掃除機に“ぴったり”合わず、本体との間にスキマが生じるのです。

 

紙パックと本体の間にスキマが生じると、当たり前ですが吸い取ったゴミがどんどん漏れ出します。そしてその漏れ出したゴミが故障の大きな原因になるのです。

 

流れをみてみましょう。

 

◯どの掃除機にも合うオールマイティ型の紙パックを装着する

 ↓

◯紙パックの取り付け口が大きいので本体との間にスキマが生じる

 ↓

◯掃除機で吸い取ったゴミがそのスキマから漏れ、掃除機の心臓ともいえる重要なモーター部に入り込む

 ↓

◯モーターが壊れる=掃除機が壊れる・・・。

 

「紙パックごときで壊れるなんて!」と思うかもしれませんが、甘くみてはいけません。紙パック式の掃除機が故障する原因のほとんどがこの“紙パックと本体のスキマから漏れ出したゴミ”なんです。逆に言い換えれば、紙パックごときで故障が防げるのです。

 

紙パックはゴミが8割程度たまったら交換してください

 

紙パックはフィルターの役目も兼ねています。掃除機が吸ったゴミと空気を一旦受け止め、その後濾過(ろか)の要領で空気だけを外に排気するんですね。長期間ゴミでいっぱいのフィルター(紙パック)を通過する空気…。想像してみてください。きれいなわけがありませんよね。

 

もちろん、フィルターが汚れて詰まれば、掃除機本体にゴミやホコリがまわりやすくもなります。

 

ですので、紙パックが8割程度たまったら必ず交換するように心がけましょう。もっといえば、紙パックの交換は交換サインの前に!機種によっては紙パック交換のサインがでますよね。しかし交換サインがでたときには“ゴミがたまり過ぎている”ことがほとんど。面倒臭くても、定期的にチェックし“8割交換”を厳守するようにしましょう。

 

紙パックは消耗品ですから「もったいない」という気持ちになるのもわかります。しかしそれで掃除機が壊れてしまっては元も子もありません。

 

紙パックをケチったばかりに、故障した掃除機の故障代や買い換えの方が高くついた・・とならないように。

 

 

紙パックの選びのポイント

 

紙パック選びには他にもさまざまなポイントがあるので、以下のまとめを参考にしてみてください。

 

・紙パックは必ずメーカー純正のものに

 

掃除機のメーカーを確認して、パナソニックならパナソニック、東芝なら東芝が出している純正の紙パックを選ぶようにしましょう。

 

・純正の紙パックは電気屋で買いましょう

 

ホームセンターや大型家電量販店には純正の紙パックは売ってないか、売っていても種類が少ないことがほとんど。「どの掃除機にも対応する」オールマイティ型が一番売れますから、在庫リスクを抱えてまで掃除機メーカーの紙パックを各種揃える必要がないのです。

 

逆に、カデンのエトウのような街の電気屋はしっかりと純正の紙パックを揃えているところが多いです。

 

・純正の紙パックにもさまざまな種類があるので、できれば上質なものを選ぼう。

 

掃除機メーカーが出している純正の紙パックにも実はさまざまな種類があります。

 

とあるメーカーは、A「5枚700円」、B「3枚1,290円」と2種類の紙パックを販売しています。一枚あたりの単価が全く違いますね。消耗品ですからAを選びたいところ…ですが。おすすめはB。特に忙しい人やズボラな人ほどBを選ぶようにしてください。

 

上質なものほど目詰まりしにくく、脱臭効果や抗菌効果も高くなります。つまり紙パックの交換をうっかり忘れてゴミをため込んでも“ある程度”は大丈夫なのです。

 

ただし、基本的に「紙パックにゴミのため込みすぎるのはNG」ということは忘れないでください。上質な紙パックを買ったからといって、油断しすぎるのは危険ですよ。

 

 

サイクロン式掃除機の故障の原因は、そのほとんどが使用方法を間違っているから!

 

掃除機_故障③

 

次にサイクロン式掃除機についてお話ししましょう。

 

サイクロン式掃除機は、吸い込んだゴミを遠心力によってゴミと空気に分離し、その後ゴミはダストカップに、空気はフィルターを通して外に排気します。

 

紙パック式の掃除機に比べると、紙パックという消耗品が必要ない分、便利で経済的なように見えます。しかし、サイクロン式掃除機は間違った使い方をしている人がとても多く、それが故障の多さにつながっています。

 

サイクロン式掃除機で、絶対に守らなければならない2つのルール

 

ここでは、サイクロン式掃除機を使用する際に絶対に守らなければならない2つのルールをご紹介します。

 

ルール1:ダストカップにたまったゴミを毎日捨てる

 

まずサイクロン式掃除機の鉄則は「ダストカップにたまったゴミを毎日捨てる」です。

 

カップにどの程度ゴミがたまっているかは関係ありません。例え半分しかたまっていなくても、必ずその日のうちに捨てる必要があります。

 

ルール2:フィルター掃除をこまめにする

 

また、こまめなフィルター掃除も必須です。

 

なぜこの2つのルールを守る必要があるのか、順を追って見ていきましょう。

 

◯サイクロン掃除機は吸い込んだゴミを遠心力でゴミと空気に分離するが、その分離率は100%ではない。

 ↓

◯例え99%分離!とうたっている商品でも、1%は分離されないままのゴミが空気と一緒にフィルターを通して外に排気される。

 ↓

◯フィルター掃除をサボると分離されなかったゴミが少しずつ蓄積されフィルターが詰まる。つまり排気が汚くなり、ゴミやホコリも内部にまわりやすくなる。

 ↓

◯毎日ゴミを捨てないと蓄積されたゴミが少しずつ掃除機内部を汚していく。サイクロン掃除機は毎日ゴミを捨てる、という前提で作られているためその少量のゴミが命取り。

 ↓

◯最終的にゴミやホコリがモーター部に侵入し、掃除機が壊れる・・・。

 

なぜ毎日のゴミ捨てとフィルター掃除が必要なのかお分かりいただけたでしょうか?

 

上記でも書きましたが、そもそもサイクロン掃除機は毎日ゴミを捨てる、という前提で作られているため“少量のゴミでも故障しやすい”のです。紙パック式の掃除機と同じ感覚で使ってしまうと、あっという間に壊れてしまいます。

 

ちなみに、「ダストカップにたまったゴミを毎日捨てる」「フィルターを掃除をこまめにする」この超重要事項があまり知られていない理由は2つ。

 

①販売するお店の説明不足

②購入者が説明書を読まない

 

特に②は大問題です。私達にしてみれば、故障に直結する重要事項を説明せずに売るなんて信じられません。

 

 

ズボラな人には紙パック式の掃除機がオススメ!紙パック式掃除機とサイクロン式掃除機のメリット・デメリット

 

紙パック式の掃除機、サイクロン掃除機のメリット・デメリットをまとめてみました。掃除機をこれから購入しようという人はよく読んで判断してください。

 

超簡単にいうと、

 

消耗品を購入するコストがかかるけど手間がかからない紙パック式の掃除機

 OR

コストはかからないけど手間がかかるサイクロン式掃除機

 

という感じです。

 

紙パック式の掃除機の方が、紙パックを買ったり、捨てたり…と手間がかかりそうなイメージがありますが実は逆なんですね。忙しい人やズボラな人には断然、紙パック式の掃除機がオススメです。

 

紙パック式の掃除機のメリット・デメリット

 

<メリット>

 

・紙パックは頻繁に交換する必要がない

目安は1〜2ヶ月に1回。紙パックにゴミが8割程度たまったら交換するようにしましょう。ただし、使う環境や頻度によってゴミのたまり具合は大きく異なるのでチェックはこまめに。

 

・フィルター掃除が必要ない

紙パックがフィルター代わりなので、紙パックを捨てるだけでOK。

 

<デメリット>

 

・紙パックを定期的に購入する必要がある

定期的に紙パックを購入するため、ランニングコストは高くなります。

 

・ゴミをため込むと排気が汚くなる

紙パック式の掃除機で排気される空気は、一旦ゴミの中を通ります。長期間放置したゴミの中を通過する空気は汚いだけでなく、臭いも最悪です。

 

サイクロン式掃除機のメリット・デメリット

 

<メリット>

 

・消耗品である紙パックを購入する必要がない

長く使うことを考えるととても経済的です。

 

・排気が比較的きれい

サイクロン式掃除機は遠心力でゴミと空気を分離したのち、空気のみを排気します。つまり、ゴミと空気が別々の経路を通るんですね。そのため、空気が一旦ゴミの中を通る紙パック式より、排気がきれいになります。

 

<デメリット>

 

・ダストカップにたまったゴミを毎日捨てる必要がある

サイクロン式掃除機は「毎日ゴミを捨てる」と言う前提でつくられているため、放置すると故障の原因になります。

 

・フィルター掃除をこまめに行う必要がある

フィルターが詰まると掃除機内部にゴミがまわりやすくなり、排気も汚くなります。

 

 

まとめ

 

今回は紙パック式の掃除機とサイクロン式掃除機の故障原因とその対策ついてご紹介しました。

 

  • 紙パック式の掃除機が故障する原因→ほとんどが紙パック
  • サイクロン式掃除機が故障する原因→ほとんどが使用方法の誤認
    (もちろん、他の要因で故障する場合もあります)

 

原因は実に単純でしたね。

 

どちらも最終的に掃除機のモーター部にゴミが入り込んで故障します。モーター部は掃除機の心臓ですから、修理費用も高額になりがち。正直、買い直した方がいい場合がほとんどです。そのため「故障させないこと」が何より大切になります。

 

また、よく「掃除機の調子が悪いので自分で分解して大丈夫か?」と聞かれます。もちろん、大丈夫な場合もありますが…

 

  • 吸い込みが悪くなった
  • 異臭がする
  • 音がうるさい 

 

等の症状が現れているなら手遅れの場合がほとんど。

 

特にサイクロン式掃除機は構造が複雑ですから、自分で分解すると元に戻せない、戻せても完璧ではなくそれが後々のトラブルにつながってしまうケースが多々見受けられます。

 

「掃除機の調子が悪いな」と思ったら、まずは気軽にお電話ください。「どうするべきなのか」をできる限り詳しくご説明させていただきます!

 

  • LINEに送る
  • シェアする