今回のお話は「太陽光発電」について。
いきなりですが、私は太陽光発電ほど間違ったイメージが浸透しているものを知りません。
「太陽光発電って◯◯だからダメだよね」と、なんの根拠もない話を耳にするたびに本当に悲しくなります。
太陽光発電はこれからの時代でこそ必要とされる。いや、必要とされなければならないものなのです!
石油や石炭等の「限りあるエネルギー資源」から太陽光に代表される「再生可能エネルギー資源」へのシフトは、日本はじめ世界規模で取り組むべき大きな課題でもあります。
今回はこの場を借りて、世間で噂されている「太陽光発電に対する間違ったイメージ」をがっつり!全て!一つ残らず!訂正させて頂きたいと思います。
ちょっと(いや、だいぶ)長いのでw、先にお話する具体的な項目をざっと書き出しておきますね。
◯金銭的余裕がない人ほど、太陽光発電にはメリットがある。
・電気代はこれから爆発的に高くなる。
・売電価格が下がっているから損(もう遅い)はウソ。
・太陽光発電は実質0円で設置・維持管理できる。
◯太陽光発電を扱う怪しい業者はとっくに撤退している。
◯太陽光発電のリスクはほとんど回避できる。
とりあえず本題に入る前に、まずは太陽光発電とはどんなものなのか簡単にご説明しましょう。すでに知っている人も多いと思いますが、復習だと思って一応目を通してくださいね。
家庭用太陽光発電の基本的な仕組み
太陽光発電とは簡単にいうと、
太陽電池などを利用して太陽の光エネルギーを電気に変換する発電方式。ソーラー発電
(引用:コトバンク デジタル大辞泉の解説より)
冒頭に出てくる太陽電池とは家の屋根等に取り付けられている黒いパネルのことを指します。
【使って】余った電力を【売る】=【売電】する
①太陽が出ている間は太陽光を利用して発電し、自家発電した電気を使う
②太陽が出ている間の自家発電で使いきれなかった電気は電力会社へ売る
②の電気を売る行為のことを「売電」といいます。太陽光発電を設置してから10年間は電力会社が余剰電力(使いきれなかった電気)の買取を保証してくれるんですね。
※ 保証期間を過ぎても買い取ってはくれますが、買取価格がぐんと安くなる傾向にあります。
つまり電気代を払うのは太陽がでていない間の時間。厳密に言えば太陽が全く顔を出さない曇りの日や雨の日は、昼でも電気代が発生しますが、基本的には夜のみとなります。
「売電利益 ー 夜の電気代 = 純利益」
ですので太陽光発電は上手に活用すれば、それなりに儲け(利益)をだすことができる仕組みなんです。
「余った電気を売るくらいなら、自分の家で使っちゃえばいいのに」と思う方もいますよね。ですが電気は基本的に貯めておくことができません。だから【売る】のです。(例外として電気を貯める「蓄電池」がありますが、これについてはまた別の機会にお話しします)
太陽光発電に関する根強いマイナスイメージ。それらは全て思い込みです
さてここで質問です。皆さんはこの太陽光発電にどんなイメージをお持ちですか?
・今さらもう遅い
・金銭的余裕がないとできない
・なんとなく胡散臭い気がする
・屋根につけるので危険
このようなイメージを持っている人、結構多いんじゃないかなぁと思います。
しかし…。実はそれらは一つ残らず全て思い込みです!間違っています。カデンのエトウならそれら全てに対して、真実のみを具体的にお話できます。
では詳しく見ていきましょう。
実は【金銭的に余裕がない人】ほど太陽光発電設置でのメリットは大きい
太陽光発電に対して一番根付いているのが「贅沢品である」というイメージ。
「うちは余裕がないから」と、太陽光発電に対して詳しく知る前に諦めてしまう人が多くいます。
私たちはこうした言葉を聞くたびに「本当にもったいないなぁ」と思ってしまいます。なぜなら太陽光発電は【余裕がない人】ほどメリットを感じられるものだからです。
その理由は主に以下3つ。
①今後電気代は爆発的に高くなるが、太陽光発電なら電気の大半を自給自足できる
気がついていますか?電力会社から供給されている電気代、実は現在じわりじわりと上がり続けています。残念ながら電気代は今後も、以下3つの理由から確実に上がり続けます。
・金融政策で円安が続く
日本は発電に使う火力燃料(原油、液化天然ガス、石炭等)のほとんどを外国からの輸入に頼っています。
円安になると外国から入ってくるものが高くなるわけですから、原材料を輸入に頼っている電気も当然高くなります。
・電気代に含まれる【再エネ発電賦課金】が2030年まで増え続ける
家に届く電気料金の明細をよ〜く見てください。そこに【再エネ発電賦課金】の文字を見つけることができるはずです。
【再エネ発電賦課金】とは【再生可能エネルギー促進賦課金】の略。【再生可能エネルギー】とは、太陽光や水力、風力など何度でも利用できる文字通り再生可能なエネルギー資源のことを指します。
この再生可能エネルギーは、石油や石炭といった限りあるエネルギー資源に変わるものとして世界規模で推進されています。
もちろん日本も再生可能エネルギーを推進していて、再生可能エネルギーで発電された電気に対しては「電力会社が一定期間ちゃんと買い取るように!」といった法律が存在します。(これが売電の仕組みです)
「太陽光発電の余剰電力買取制度(PDF)」について詳しくはこちらをご確認ください。
この法律は再生可能エネルギーの普及を促進することを目的とした法律ですので、買取金額はかなり高めに設定されています。電力会社はその割高な買取金額を【再エネ発電賦課金】という名目で電気代に上乗せして徴収しているのです。
平たくいうと、再生可能エネルギーで発電している人に払う電気の買い取り金額を、その他大勢の国民から徴収しているということ。
??売電している人たちの利益を、太陽光発電を行っていない家庭の電気代で支払っている??なんだか納得いかないという人、いっぱいいるんじゃないですか?しかし事実そういうことになっているのです。
国は政策として、この再生可能エネルギーをさらに普及させることを決定してますので、今後も再生可能エネルギーの普及が増えてくると、当然賦課金も上がります。
環境省の試算では【再エネ発電賦課金】は2030年をピークに、2050年まで電気代に加算されると予想されています。
・原発の廃炉費用が上乗せされる
もう一つ電気代には老朽化した【原発の廃炉費用】も上乗せされています。
総額で約2.4兆円を40年間で回収する方法が政府の原案だ。原子力発電所の運転期間を原則40年間と決めているためだが、すでに大半の原子力発電所は運転開始から相当な年数を経過している。この点を含めて政府が示した回収方法には論理的につじつまの合わない部分があるものの、何かしらの理屈をもって利用者の負担額を決める必要があった。
その結果、年間で約600億円に相当する一般負担金の不足分を販売電力量(全国の合計で約8500億kWh)に応じて回収するために、電力1kWhあたり0.07円を利用者の負担額として算定した。標準的な家庭の電力使用量(年間3600kWh)では1年間で252円の負担になる。
現存する原発は年々老朽化していきますので、今後も上乗せ額は増加する傾向にあります。
以上のことから電気代は今後まさにうなぎのぼり。無視はできない話ですよね。
ご家庭でも太陽光発電を活用すれば電気を自給自足できるのに、それを避けて通るなんてもったいないと思いませんか?
②「売電価格が下がっているから損」はウソ。以前と比べると設備費が安くなっているので、実は今の方が高利回りを実現できる
ちょっとでも太陽光発電に対して知識がある人なら大抵言います。
「でも今って、売電価格(電力会社が電気を買い取る価格)がどんどん安くなってるんでしょ。損じゃない!?もう遅いよね。」って。
確かに、電力会社が電気を買い取る金額は年々下がっています。しかしトータルで考えると逆に今の方がお得なんです。なぜなのか具体的にご説明しますね。
売電価格が下がっていてもお得なワケ
答えは簡単。以前に比べて太陽光発電の【設備費】がものすごく安くなっているからです。
◯過去(2009年、2010年)
売電価格48円/kw 設備費60万円/kw
◯現在(2018年)
売電価格26/kw 設備費30万円/kw(カデンのエトウなら20万で可能!)
※上記は住宅用太陽光発電の場合。また、売電価格は変動する可能性があり、設備費も業者や状況により異なります。あくまで参考的な数値としてみてください。
過去と現在を比べるとだいたいこんな感じです。これを見てどう思いますか?
確かに売電価格は安くなっています。でも半額まではいかないですよね。それに対して【設備費】はほぼ半額になっています。
(ちなみにこの設備費は取付業者の技術に大きく左右されるのが特徴。カデンのエトウならなんと1/3程度にまで抑えることが可能です)
つまり売電価格と太陽光発電の設置にかかる設備費用のトータルで考えると現在の方が断然利回りがいいのです。これに気づかず「売電価格が安いから損(もう遅い)」と決めつけてしまうのはなんとももったいない話ではありませんか?!
ただ気をつけておいて欲しいのが、売電価格は年々下がり続けるのも事実であり、どんなに技術革新が進んでも【設備費】が0円になることはありません。
また電力会社が電気を高値で買い取ってくれるのは、太陽光発電を導入してから10年と決まっていて(10年後も買い取ってくれるがかなり安くなる)、売電価格は導入した年の金額で固定されてしまいます。
ですのでポイントとしては「少しでも早く、高い利回りを実現できるうちに導入した方がお得」なのは間違いありません。
③月々のローンは売電利益で相殺!太陽光発電は実質0円で設置・維持管理できる
いくら設備費が安くなったとはいえ、太陽光発電を導入しようとすれば最初にそれなりの費用はかかります。もちろんローンを組むワケですが・・・。
さてこのローン。太陽光発電の場合、実は1円たりとも払わなくて(手出ししなくて)大丈夫!なんです。「えーっ」という声が聞こえてきそうですが、これ本当です。
太陽光発電導入費のローンの支払い(手出し)が0円になる仕組み
月々の売電利益 ー 月々の太陽光発電のローン = 0円
ものすごく単純な仕組みですね。売電による利益で月々のローンを相殺することができるんです。もちろんローンが終わってしまえば売電利益は100%儲けになります。
「我が家でも、本当に太陽光発電の導入費を0円にできるの!?」と不安をお持ちの方は、売電利益とローンの関係がわかる【発電量シュミレーション】で簡単に確認することができまので、一度試してみてください。
ソーラーフロンティア:発電量シュミレーションはこちらから
多くの場合、月々の支払いが0円になるだけでなく、実は毎月数千円程度の利益がでるケースがほとんどです。
ちなみにこのシミュレーションものすごく当たります。なぜわかるかって?それはもちろん私自身がシミュレーションを行った後、実際に自分の家に太陽光発電を設置したからです(笑)
毎月1円も支払う(手出しする)ことなく「太陽光発電」が導入できる。夢のような本当の話です。
実は【太陽光発電を扱う怪しい業者】はとっくに撤退している。
つづいて「太陽光はなんだか胡散臭い」これも太陽光発電に対するかなり浸透したイメージです。お気持ちはわかります。
正直昔は結構いました、、胡散臭い詐欺まがいの業者。。この背景には少し原因がありますので、詳しくご説明しますね。
そもそも太陽光に代表される【再生可能エネルギー】が日本で注目されるようになったのは2011年に起こった東日本大震災がきっかけでした。
原発の脅威にさらされ「これからは再生可能エネルギーの時代だ!」と、ようやく【再生可能エネルギー】が日本国内で認知されるようになったんです。
その流れから太陽光発電はご存知の通り大ブームとなり、太陽光発電事業にはたくさんの人達(企業)が新たに参入してきました。単に【儲かるから】との理由で。。
当時そうした【儲かるから】を理由としただけの、経営理念もなにもない利益追及主義の事業者が増えたんです。そうした新規参入の業者は目先の売上確保のために、“詐欺まがいの営業トーク”で太陽光発電を販売しまくっていました。
「超短期間で元が取れる」と大げさに話を作ったり、「莫大な利益が出る」と煽(あお)ったり、、。
もちろん、そんな事業者は設置工事もずさんで、様々なトラブルが噴出することになりました。これらが今だに「太陽光発電って胡散臭い」と思われている大きな原因です。
しかしこのような詐欺まがいの業者、現在はほぼ撤退しています。その大きな原因となったのが「九電ショック」でした。
詐欺まがいの業者が撤退したきっかけ【九電ショック】とは?
2014年4月、FIT (再生可能エネルギーの固定価格買取制度) の価格が値下がりすることを受け、その年九州電力には売電の申し込みが殺到しました。
もちろん日本各地の電力会社で同じような現象が起こっていたのですが、太陽光発電にむく土地を多く抱える九電には特に集中したんですね。
「このままでは発電量が管内の全消費電力を上回ることになる」と頭を抱えた九電は同年9月「新たな接続契約を一時的に保留にする」つまりしばらくの間新規の買取契約を結ばない(一部例外あり)と発表したのです。
この一連の騒動を【九電ショック】といいます。【九電ショック】は契約を結ぶつもりで設備投資をしていた事業者に甚大な打撃を与えました。
その後さまざまな条件のもと買取は再開されたのですが、太陽光発電事業はもはや“無条件でうまみのある事業”ではなくなってしまいました。
そうしたことから、この時期に詐欺まがいの業者のほとんどが脱落していったというのが現状です。
ただし、注意してほしいのが「詐欺まがいなことをしない=いい事業者ではない」ということ。真の意味でいい事業者とは以下の条件を満たしている事業者かなと思います。
①太陽光発電の意味を理解し、しっかりとした知識を持っている。また、その知識を深めるために常に勉強している。
②「地球のために」「再生可能エネルギーを使って、多くの人の暮らしを豊かにしたい」等、明確なビジョンを持って働いている。
③それをお客様に伝え、実現する手段を持っている。
ちなみにですが、カデンのエトウは上記全てを当たり前のこととして実践していますのでご安心ください。
実は【太陽光発電のリスク】はほとんどすべて回避できる。
今まで太陽光発電のいいところばかり書いてきましたが、もちろんリスクがないワケではありません。実際にそこを危惧している人も多いでしょう。
しかし太陽光発電のリスクは回避できるものがほとんどです。
太陽光発電のリスクとその対応策方法
①日照リスク
これは「1年間で太陽がどの程度照射するか」というリスクです。
太陽光発電は太陽の光エネルギーを利用していますから、昼間でも曇りや雨の日は発電量がガクッと落ちてしまいます。
「1年間曇りや雨ばかりだったらどうしよう・・・」この不安を持つのは当たり前。しかしこの不安は過去のデータが解消してくれます。
気象庁の過去50年間のデータを見ると、日照時間はほぼ毎年均一なのです。ちょっとびっくりしますが、これは事実。
不安な方は下記気象庁のHPへアクセスして確認してみてください。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php#!table
そしてこれは私自身も実感しています。私が太陽光発電を取り入れて数年経ちますが、1年間の売電量って不思議なくらい差がないんです。なぜかと問われても私は神ではないのでお答えし兼ねますが・・・
過去50年の実績と、私自身の経験から日照リスクはかなり低いものと思われます。
②災害リスク
これは「自然災害で太陽光パネルが壊れる」リスクです。台風で何かが飛んできた、ヒョウが降ってきた等で太陽パネルが壊れ、発電が止まってしまうリスクですね。
災害リスクに関しては保険に加入することで、リスク回避が可能です。自然災害に関してはほぼ100%保証してもらえます。
さらに修理代だけでなく、修理している間の「売電保証(修理期間、売電で得るはずだった利益を保証してくれる)」まで対応してくれるオプションもありますので、こうした保険には必ず加入するようにしましょう。
多少の保険代をケチって大損害を被るなんて恐ろしい話ですよ。
③故障リスク
太陽光パネルは電化製品です。もちろん故障する可能性だってあります。
最近の太陽光パネルにはだいたい25年間程度の長期保証がついているので安心といえば安心なんですが…。この保証の基準がちょっと曖昧なのでお気をつけください。
太陽光パネルの保証に関しては「どこまでが保証対象なのか」「どうやって故障を証明するのか」「そもそも発電量が落ちた等の軽微な故障に気付けるのか」などなど、何気に問題が山積みなんです。
結論から言えば、故障リスクを避けたいのであれば「太陽光パネルを選ぶ際に気をつける」が回避策なのですが、、。
太陽光パネルには性能の低い粗悪なパネルから、恐ろしく優秀なパネルまでさまざまな製品があります。要は「優秀なパネル」を選べば故障すること自体ほとんどないというわけです。
この辺りの話に関しては、業者による知識の差が大きくでてしまうので、やはりしっかりと知識を持った事業者と出会う(仕事をする)=見極めることが重要です。
(太陽光発電のパネル性能については別の機会に超詳しく!ご説明しますね)
というわけで、上記①~③のように太陽光発電のリスクは全て避けることができるリスクです。ただしこのリスクについてもきちんと説明しない業者がいるのも事実。
メリットを説明するなら、デメリットもきちんと説明する。それがフェアなやり方です。「デメリットをどの程度話すか」を信頼できる業者かどうか判断するための基準にしても良いかと思います。
ちなみに、カデンのエトウはくどいくらいきっちりご説明します(笑)
まとめ
今回は太陽光発電についてお話しさせていただきました。
「今さら遅い」「贅沢品」「胡散臭い」「危険」など、恐ろしいほどたくさんの誤解、それによるマイナスイメージがありましたね。
でもそれらは基本全て間違いであるということがお分り頂けたでしょうか?
今回の記事を通して私が皆さんにお伝えしたかったことは、「太陽光発電について正しい知識を持ってほしい」ただそれだけです。
太陽光発電はすごくいいものですが「絶対に導入するべきだ!」なんて意見を押し付けるつもりはありません。ただ私たちは皆さんに、太陽光発電に根付いたマイナスイメージを信じて、間違った判断をしてほしくないのです。
カデンのエトウは「太陽光発電は地球の未来のために、人の生活を豊かにするために必要不可欠なものだ」と考えています。だから誰にも負けないくらい勉強してきましたたし、これからも勉強し続けるつもりです。
そしてその知識を少しでも多くの方にお伝えすることが私たちに課せられた使命だと考えています。
太陽光発電に関する記事は今後しばらく連載する予定です。通して読むと太陽光発電の仕組みがかな〜り詳しくわかるので、今後もぜひ目を通してくださいね。