「テレビが急に映らなくなった」「掃除機がウンともスンともいわない」「エアコンの風、冷たくない気がする」等々。家電が急に故障すると焦ってしまいますよね。
冷蔵庫や洗濯機など毎日使っているものならなおさら。すぐにでも修理を頼みたいと考えますよ。その気持ち、痛いほど、痛すぎるほどわかります。
でもちょっと待って下さい。それって、本当に故障でしょうか?
カデンのエトウの家電レスキューには多いときで1日30〜40件ほどのお電話が入ります。しかしその中でも、実際の出動は半数以下。別に楽をしているわけではありませんよ(笑)。
これ、言い換えれば残りの半数以上が、レスキュー出動しなくても解決できるお問合せだったりするんです。その中でも特に多いのがお客様の“勘違い”。
今回は、家電の故障によるお客様のストレスを少しでも軽減できるように、また、お客様の大切な時間を“勘違い”でムダにしてしまわないように、「家電製品が故障した際のチェックポイント」と、「お問合せ前に確認しておいて頂きたい3つのこと」についてご説明させて頂きます。
「あれ!?電化製品が動かない!故障した!」といった場面で、お問合せ前に是非一度下記項目をチェックしてみてくださいね。
家電の故障時対応の基本。まず家電を観察し「点滅」がないか確認しましょう。
故障だ!と思ったら慌てず焦らず、まずは深呼吸。。。
そして、まずは対象家電をじ~っくりと「観察」して下さい。
本当に故障しているなら、かなりの確率で本体にあるランプが点滅しているはずです。
どこに?
それは家電によって違います。だから落ち着いて家電の周りをぐるり。点滅がなければ故障していない可能性が高いので、下記のようなことがないかチェックしてみましょう。
- コンセントは抜けていませんか?
- リモコンの電池はまだありますか?
- 入れるスイッチを間違っていませんか?
「いやいや、そんなことに気づかないわけないじゃん!」と思われるかもしれません。でもこれ、実は本当に多いんです。
「こうなっているはずだ」という人間の思い込みって案外すごいんですよね。はずみで抜けたコンセント、いつのまにか切れた電池…自分の知らないところで起きたことが原因なら特にそう。
「〜のような気がする」も要注意
例えば冷蔵庫が
「冷たくない気がする」「臭う気がする」「音がうるさい気がする」。
一旦思い込んでしまえばなかなか方向転換できないものです。ご家族やご友人に「どう思う?」とお伺いをたてるのもいいかもしれません。
ただし、点滅がなくても故障している場合があります。
それは点滅すらできないほど完全に壊れてしまったとき。恐ろしいですね。とにかくまずは落ち着いて対象家電を観察。これが鉄則です!
点滅を確認した場合は直ぐに電話!?その前に以下の3つを確認してください。
点滅がある場合。つまり本当に故障しているときはどうすれば良いのでしょうか?
もちろん、すぐにお電話を。
我々のような家電レスキューでもいいですし、メーカーでも販売店でもかまいません。ただしその際、話をスムーズに進め、迅速に対処するために確認してほしいことが3つあります。
- 製造メーカー
- 製品型番
- エラーコード
この3つを教えてほしいのです。
この3つの内容がよくわからないという方のために簡単にご説明しましょう。
1.製造メーカー
これは大丈夫ですよね。Panasonic、SONYなど、その家電を製造したメーカーのことです。説明書や本体のどこかにドーンと記載があるはずです。
2.製品型番
意外とわかりにくいのがこの製造番号。NA〜などローマから始まり、長い数字が続くものです。
これも本体のどこかに必ずあります。家電の種類により記載場所がだいたい決まっているので参考にしてみて下さい。
【冷蔵庫】 メイン扉の内側
【洗濯機】 本体正面
【エアコン】 本体の下
3.エラーコード
エラーコード「U〇〇」や「H〇〇」という表示がディスプレイに出ているはずです。このアルファベットと番号は故障の状態を表すもの。
メーカーや商品によりその意味は異なりますが、家電に精通したプロならだいたい把握しています。
このエラーコードをしっかりとメモしておいてください。
ちなみにこのエラーコードには2つの種類があります。
HやEで表示されるハードエラーとUやCで表示されるユーザーエラー
・ハードエラー(HやEで表記)
これは家電自体の問題。プロによる修理が必要なトラブルです。直ぐにカデンのエトウにお電話を。
・ユーザーエラー(UやCなどで表記)
ユーザー、つまり使う側の問題。自分で解決できるトラブルです。
UやCではじまるユーザーエラーの場合は慌てる必要はありません。これは使用者が間違った使い方をした場合に出ます。
例えば洗濯機の蓋が開いたままになっている。水栓を閉じているなど。つまりうっかりミスですね。自分で解決できる場合がほとんどです。
エラーコードのアルファベットや番号の意味。実は説明書に記載されています。
このエラーコード、実は購入時に家電製品についている説明書に記載されているんです。
でもなかなか皆さん説明書見たりしないですよね?
こんな感じで、「困ったとき」欄に「故障かな?」「エラー表示が出たら」などの項目で記載されています。
少し面倒くさいですが、こうした説明書に目を通す癖ももっておきましょう。
最後に。この流れを簡単な表にしてみました。
慌てず、焦らず。流れに沿って行動しましょう。
まずは、本体の点滅をチェック
【点滅していない場合】
本体を再度確認
- コンセント
- スイッチ
- 電池など
↓
それでも動かない場合は、修理業者やメーカー、販売店に電話
【点滅している場合】
下記3つをチェック
- メーカー
- 製品型番
- エラーコード
↓
修理業者やメーカー、販売店に電話
まとめ
カデンのエトウの「家電レスキュー」に入るお電話は多いときで1日30〜40件。…ですが、実はその半数以上が出動なしで解決できるもの。
コンセント抜け、電池切れ等いわゆる“勘違い”が意外と本当に多いのも事実です。
だから家電が故障した!!と思ったら何はともあれ落ち着くこと、そしてその家電をじっくり観察することが大切。
そして、繰り返しますが、本当に故障していれば家電はどこかが「点滅」しています。
ただし、点滅していてもすぐに慌てる必要はありません。エラーコードを正しく理解していれば自分で対処できる場合もたくさんあります。どうやって理解するって?もちろん取扱説明書を読みましょう(笑)。
そして取扱説明書とにらめっこして「もう無理だ〜」と思ったらすぐにカデンのエトウにお電話ください。あ、その際は「製造メーカー」「製品型番」「エラーコード」を教えてくださいね。
そうしていったん電話をしたなら遠慮はいりません。根掘り葉掘りなんでも聞いちゃってください。
私たちの使命はただ単に家電を修理することではなく、その家電を通して皆様の生活を豊かにすること。色々聞いてもらえてこその「エトウ」なのです。
色々書いてきましたが、とりあえず面倒臭いから、で電話するのもありっちゃありです(笑)